伊賀忍者回廊第十八番極楽寺

極楽寺

忍者との関わり

真言宗豊山派寺院。東大寺領黒田荘など東大寺との関係が深いことは、現在でも二月堂に松明を調進していることからうかがえる。

由来

極楽寺の歴史

当山は新義真言宗に属し、三重県名張市赤目町一ノ井にあり、後鳥羽天皇の御代に道観長者が開創せられたと伝えられ、西境山極楽寺大徳院と称します。
本尊の不動明王、二月堂、十一面観世音、聖観世音菩薩は長者の護持仏として伝えられ、御利益霊験にして今に変ることなく広く転災為福の巨益を授けられ、また聖観世音菩薩は春日仏師の作と伝えられ、明硺の画像、印板等の宝物が伝わっています。
奈良に春を迎える儀式として有名な、東大寺二月堂のお水取り「修二会(しゅにえ)」に、一ノ井の松明講と協力をして松明をお納めしています。

極楽寺の開基

奈良東大寺・二月堂において毎年3月12日に行われるお水取り行事に、松明講と共同して760年以上もの長きにわたり、松明を送り続けているお寺です。
江戸時代初期の著書「伊水温故にも、伊賀一ノ井の地に住し、後に若狭の南無観長者と協力し、東大寺・二月堂を再興した道観長者の開基になると記されています。
また、寺山に今も長者の護持仏であったと言われる不動明王と二月堂本尊と同じ十一面観世音が祠られています。
松明調進は二月堂再興と併せて修二会(お水取り)に松明調進を始めたのも長者であり、長者亡き後はその遺言により、一ノ井の住民達によって引き継がれ、現在に至っています。

(由緒記ほか より)

極楽寺データ

本尊

木造不動明王

催事

冬(1月〜3月)
修正会 1月1日
初祈祷 1月最終日曜日
大般若会 1月20日
松明調製(おたいまつ作り) 2月11日
松明調進法要(道観まつり)調進祈願 3月10日
松明送り(二月堂へ松明を奉納) 3月12日
夏(7月〜9月)
大施餓鬼会 8月1日
秋(10月〜12月)
家内安全・諸願成就大護摩法会 11月28日

住所 〒518-0468 名張市赤目町一ノ井412
連絡先 0595-63-3168
受付の目安 9:00〜16:00
ご朱印のいただき方 略式(セルフ式)
ご朱印料 200円

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